研究生とは。メリット・デメリット 奨学金と学振はどうなる?

本記事では博士課程に事情があって入れなかった人が入る、研究生について説明します

大学院における研究生は、修士課程から博士課程に進学する際に専門分野を変更する場合や、博士課程を標準修業年限以上在学し、博士の学位取得を希望する場合に多く見られる。

Wikipedia より引用

まずは研究生とは、博士課程の試験に落ちた人や、博士を標準年数以上在籍してそれでも研究がまとまらないときに入るものです。

メリット①:学費が比較的安い

筆者の大学院では博士課程に進むと学費が1年80万かかります。一方で研究生になると学費は44万で済みます。在籍費用しかかからないということですね。

メリット②:履歴書に書ける(無職ではなくなる)

正式な身分なので履歴書に書けます。ぷーたろうと思われなくなります。しかし、この一年何やってたのとは多くの人が疑問に思うところだと思うので、研究生の間に何か実績を残さないと結局だめです。

メリット③:学振に挑戦できるチャンスが1回増える(博士課程前の研究生の場合)

1年研究生をやった後に博士課程に進学するつもりなら、学振のDC1に応募できます。

https://www.jsps.go.jp/j-pd/pd_oubo.html

赤枠の部分に該当します。研究生をはじめた4,5月に学振の書類を提出すれば大丈夫だそうです。電話で学振の機関担当者に確認を取りましたが、「応募時の身分は関係ないので、修士2年生であろうと研究生であろうと特別研究員を開始するときに博士課程に在籍していれば問題ありません」とのこと。

デメリット①:奨学金が止まる

これは奨学金担当の方に電話をかけて確認したのですが、大学ごとに研究生の扱いが異なるそうです。大学によっては研究生でも博士課程と同じように奨学金をもらえることもあるそうですが、筆者の大学の奨学金担当者に聞いたところ奨学金は止まります。また、学部・修士の間に借りていた奨学金の返済が始まるかどうかも大学によって変わるそうです。筆者の大学では返済は猶予されるそうです。

デメリット②:学割がなくなる?

これは予想ですが学割もなくなると思われます。

おわりに

研究生を1年+博士課程2年で卒業することもできるそうです。業績があれば。また奨学金の返還免除については研究生のときに出した業績は含まれないそうです。しかし、研究生の後半に論文投稿して、アクセプトをもらって、パブリッシュの時期が4/1以降であれば奨学金の返還免除の対象業績になります。こんなややこしい進路にならないように願書の締め切りは忘れないようにしましょう。

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