はじめに
私は、中学校・高校の理科の教員免許を持っています。
現在、学校ではない教育現場で働いており、小学生と遊ぶ機会に恵まれています。
そんな私が、中高の理科の学習につながる!小学生の楽しい理科の実験についてご紹介します。
中高理科の観点から、実験を成功させるためのコツや、中高理科の学習内容との関連性を伝えていきたいと思います。
「水のボールづくり」とは…
・アルギン酸ナトリウムと乳酸カルシウムをつかいます。
・Amazonでアルギン酸ナトリウムや乳酸カルシウムを買うことができます。(リンクは一番下に。)
・お手軽に実験するには、実験キットがあります。(リンクは一番下に。)
・人工いくらと同じ原理です。
・食用の添加物でつくるので、口にいれても安心です。(ただしおいしくはありません。)
↓下に作り方のリンクを乗せていますが、アルギン酸ナトリウムを溶かすところをもっとお手軽にできるので、次のパラグラフを見てくださいね。
https://www.honda.co.jp/kids/jiyuu-kenkyu/upper/09/
【自由研究】水のボールをつくろう | Honda Kids(キッズ)
水のボールづくりのコツや応用
・この実験の一番の難しいところは、「アルギン酸ナトリウムを溶かす」ことです。
ペットボトルに水を入れ、冷蔵庫で一晩置いておきます。そのペットボトルにアルギン酸ナトリウムを入れ、蓋をしめ、1分ほどよく振る。その後、5分程度冷蔵庫にいれておくと、きれいに溶けます。
このやり方では、電動泡立て器は必要ありません。
・色をつけるときは、食用色素を使うと、口に入れても安心です。
・水性絵の具で着色もできます。この場合は口にいれないように気をつけてください。
中高理科と水のボールづくりの関連性
・アルギン酸ナトリウムは、水の温度によって溶けやすさが異なります。
この溶けやすさのことを「溶解度」といいます。
ほとんどの物質は、水の温度によって、溶解度が変化します。
また、身の回りの物質は、高い水温の水に溶けやすいことが多いのに対し、
アルギン酸ナトリウムは低温の水に溶けやすいです。
「ココアをつくるとき、冷たい水にココアの粉はなかなか溶けないけど、
お湯にはよく溶けるよね。でもアルギン酸ナトリウムは、冷たい水によく溶けるんだ」
などお話するのもおもしろいかもしれませんね。
・なお、アルギン酸ナトリウムを水に溶かす前に少量の塩などをまぜておくといいです。
アルギン酸ナトリウムは水にいれると、だまになり、溶けにくくなります。
塩とアルギン酸ナトリウムをまぜておくことで、アルギン酸ナトリウムがだまになることを防ぎ、
より「拡散」しやすくなります。
・物質Aを水などの物質Bに溶かす場合、、、
物質Aを「溶質」、物質Bを「溶媒」、溶かしてできたものを「溶液」をいいます。
特に水に溶かしたものを「水溶液」といいます。
・アルギン酸ナトリウム水溶液を乳酸カルシウム水溶液に入れるとき、
「化学反応」が起こり、アルギン酸ナトリウムの外側から反応が進み、膜ができます。
膜ができることによって、指でつかむことができます。
したがって、反応させる時間が長いほど、膜が分厚くなり感触がかたくなる。
Amazonで購入できる
①水のボールづくりのお手軽な実験キット
②アルギン酸ナトリウム
③乳酸カルシウム
おわりに
この水のボールは、イギリスの学生が考えたそうです。
この水のボールが、将来、どのように役に立つのか知りたい人は、このサイトがおもしろかったですよ。
https://chizaizukan.com/property/158/
Ooho!(オーホ):ペットボトルを不要にする水のパッケージ
ここまで読んでくださりありがとうございました。
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