
理系学生の多くは就職か博士課程への進学に迷われると思います。この記事では博士課程を検討するポイントをピックアップしました。
博士課程に進学することには、以下のようなメリットがあります。
専門性の獲得
博士課程は、ある分野において高度な専門性を持った研究者としての能力を養成するためのプログラムです。博士課程を修了することで、より深い知識やスキルを身につけることができます。
研究力の向上
博士課程では、研究に従事することが主な学習内容です。研究に従事することで、独自の問題解決能力や研究能力を向上させることができます。
キャリアアップ
博士号を取得することで、大学や研究機関などで教授や研究者としてのキャリアを積むことができます。また、産業界や公務員などでも、高度な専門性を持った人材として需要がある場合があります。
社会的信用の向上
博士号は、社会的に高い信用度を持っています。博士号を取得することで、学問的な専門性を認められ、信頼性が高まることが期待できます。
人脈の形成
博士課程では、同じ分野の研究者や教授、他の博士課程の学生など、様々な人と交流することができます。これにより、専門的な人脈を形成し、将来的に研究や仕事に役立てることができます。
得られるものは大きいがデメリットもある

ただし、博士課程には高いレベルの専門性を要求されるため、研究に時間と労力を費やすことになるため、メリットとデメリットを総合的に考えた上で、進学を検討する必要があります。
博士課程には以下のようなデメリットがあります。
長期間にわたる研究・学習による精神的・身体的ストレス
博士課程は修士課程よりも研究期間が長く、研究テーマに没頭するために常に集中力を維持する必要があります。このため、精神的に疲弊することがあります。また、研究室に籍を置くためには、長時間の研究活動が必要であることが多く、身体的な負担も大きいです。
経済的負担
博士課程は修士課程よりも長期間にわたるため、生活費や学費の負担が大きくなります。また、研究テーマによっては研究費の確保が必要であり、自分で費用を負担する場合もあります。
専門化による社会性の低下
博士課程は自分の研究テーマに特化するため、他の分野や社会問題に対する知識が狭くなることがあります。また、博士号を取得することが目的となり、社会的な貢献に対する意識が薄れることもあります。
就職の不安定さ
博士号を持つ人は研究職に就くことが多いため、就職の安定性に欠けることがあります。また、博士号を持っていることが、一部の企業や業界でマイナスになることもあります。
研究テーマの変更が困難
博士課程は研究テーマに基づいて行われるため、研究テーマを変更することが困難です。万一、研究テーマがうまくいかない場合や自分の興味が変わった場合でも、研究を続けることが求められることがあります。
まとめ

以上が、博士課程のデメリットの一部です。ただし、デメリットだけでなく、多くの人にとっては博士課程が大きな意義を持つことも事実です。
研究生について知りたい方はこちらもご参考までに。
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